全日本博物館学会2011年度学会奨励賞をいただきました

110611museology 2011/6/11に開催された総会において、表彰を受けました。矢島國雄会長(明治大学教授)より2011年度学会奨励賞の賞状と副賞をいただきました。

対象となった研究は、2年前に発表した論文「公立博物館のウェブサイトの現状と課題 ― 一般市民からの視点による分析と、価値向上のための施策の提案 ―」です。

 

 

[背景説明] 日本には、博物館と呼ばれるものが6千館以上あり、特に1990年代以降多数の館が新規開設されましたが、最近館数の伸びはとまりました。一方、文科省の調査による総入館者数を見ると、しばらく頭打ちになったあと減少に転じたように見えます。何らかの淘汰は避けられない状況にあると考えますが、一方でインターネットというツールを活用した変革の可能性もでてきています。本論文では、このテーマで研究を始めるに当たり、まず、博物館のウェブサイトの現状を調査し整理しました。対象としたのは47都道府県が保有する歴史系または総合博物館です。比較対照先としては、同じく都道府県立の図書館を選びました。いずれも社会教育施設であり、館数も同等です。ただし、図書館の利用者は年々増加中です。