展示指導をしました。 企画展「昭和なくらし、そしてスバル。」

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2017年4月に実行委員として開催した「自分史フェスティバル in 前橋」がきっかけとなって、この企画展の展示指導をさせていただくことになりました。

2017年12月16日(土)~2018年2月25日(日)
群馬県立歴史博物館 
第94回の企画展
「昭和なくらし、そしてスバル。」

あわせて、記念セミナー、記念ワークショップの講師もつとめました。

▼2017年12月23日(土)14:00~15:30
記念セミナー「昭和の家族の情景から絆を再発見する」

▼2018年1月14日(日)14:00~15:30
記念ワークショップ「写真と模型で味わう家族の情景」

「博物館」と「自分史」という私の主な活動テーマがクロスする機会になりました。

14大学のファンドレイザー向けに「寄付獲得のための基金ホームページとは」の講義を行いました。

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大学への国立大学運営費交付金も私学への経常費補助金も年々減少しています。

文部科学省資料: 国公私立大学の財政の状況

国立も私立も大学は、自ら資金を集める努力が必要になっています。

東京大学や慶應義塾の寄付集めのお手伝いをしたことが縁となって、学術芸術領域での寄付文化・社会的投資文化を目的とする一般社団法人 Japan Treasure Summit (略称 JTS)のお手伝いを2013年からしています。

担当しているのは、大学のファンドレイザー養成プログラム「ファンドレイザーフォーラム」の「寄付獲得のための基金ホームページとは」という講義です。 今年も2つのグループにそれぞれ講義を行いました。10月13日の第一グループは11大学、今回11月10日の第2グループは14大学でした。

出身の大学が寄付集めをしているか、特に国立大学の場合はご存じない卒業生がまだまだ多いのではないかと思います。国立大学が多かった第2グループの皆さんの許可を得て、どんな大学の基金が参加しているかをご紹介します。(五十音順)

各大学からの参加者には事前に宿題を出して、自校の基金・寄付サイトのについてアクセスログの定量的な数値も含めて十分に理解してきていただきました。先進事例として、充実した基金を持っている Stanford University と Harvard University のサイトのコンテンツや機能も参照しています。

大学ごとに現状と計画を発表してもらいながら、相互に参考にできる点を抽出して解説を行うスタイルで14校のトップページと基金ページを皆で見ていきます。

スマートフォン対応の程度によってどれだけご寄付が失われているかの推定や、SNSからの流入チャネルの可能性、英語ページの対応といったことは共通の確認事項にしました。

厳しい予算の中で行う次のサイトリニュアルの際には何をどうすればいいか優先順位を考える機会にしていただけたと思います。

これまでで一番直截に問題点や改善の方向についてコメントしました。具体的な行動プランにつながることを期待しています。

日本橋三越本店で『家族物語』イベントを開催しました。

10月11日(水)から17日(火)の7日間、日本橋三越本店本館7階はじまりのカフェで開催されました『家族物語 はじめてのファミリーヒストリー』は無事終了しました。

NHKの番組で話題になっている「ファミリーヒストリー」。2015年、2016年と日本橋三越本店で開催してきた「自分史フェスティバル」を今年2017年は趣向を変えてファミリーヒストリーという切り口のイベントとして企画・開催しました。

3つのテーマ展示と13のセミナー/ワークショップをたくさんのお客様にお楽しみいただきました。

春先から三越様との調整を重ねてきた3名の中の1名として活動してきました。中でも特にジオラマと家系図についての展示・販売にご協力いただける企業の探索から企画・運営に注力してきました。また、セミナー2つ、ワークショップ2つの講師も担当しました。

展示・販売した商品につきましては、引き続き「はじまりのカフェ」にお問合せください。

◆展示会場  

1/10駄菓子屋、1/150の昭和の下町などのジオラマ展示をたくさんの方が足をとめてご覧になっていました。

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◆講座風景

オープニングセミナー『ファミリーヒストリーを残す意味』、他

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◆展示 『物語を残す』   

自分史作成サービス、365枚の自分史絵葉書など

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◆展示 『ルーツを辿る』  

家系図作成サービス、ルーツの地の調査サービス等

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◆展示 『肖像を形に』 

家族絵巻物、家系図軸物、今昔写真の作成サービスなど

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◆ワークショップ 

『模型で味わう家族の情景』や、家系図・自分史の作成体験講座など

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「自分史活用アドバイザー認定講座」(第51回 東京・渋谷)を開催しました

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一般社団法人自分史活用推進協議会の自分史活用マスターとして責任者となり、「自分史カフェ」運営で第51回認定講座を渋谷で開催しました。3人の自分史活用アドバイザーの協力を得ました。

講師としては第1章、第8章を担当しました。自分史活用を推進する仲間がまた増えました。

http://jibunshicafe.net/adviser20170618/

全日本博物館学会第43回研究大会で研究発表をしました

hhttp://www.museology.jp/17soukai/%EF%BC%A8%EF%BC%B0%E7%94%A817%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%B7%8F%E4%BC%9A%E6%AC%A1%E7%AC%AC.pdfttp://www.jmma-net.org/?action=common_download_main&upload_id=363

<発表タイトル>

「個人の博物館の利用履歴データの収集と分析」

 <要旨>

■ 背景と目的

 本研究では、個人の一定期間における複数の博物館の利用に関する利用履歴に注目する。博物館という仕組み・機能の利用者は、特定の施設だけではなく、長期間にわたって多数の博物館を利用している。博物館の個々の館の利用については、友の会などの会員の仕組みやアンケートによって、一部の利用者に関して個人のプロフィールと施設の利用履歴の情報を収集することが行われてきた。しかしその集積だけでは、日本に数千館ある博物館の仕組み全体を個人がどのように横断的に利用しているかを把握することはできない。

 近年、横断的な会員管理システムや共通チケットの仕組みが開発され、特定の個人の利用履歴情報を施設をまたがって横断的に収集することが可能になってきている。データの収集と可能な範囲での分析結果報告を以下の事例に関して行う。

・科学リテラシーパスポートβ(通称:PCALi)のデータ 2013年―2016年
・UENO WELCOME PASSPORTの入館データ 2015年、2016年春

■ PCALiシステムの利用履歴データ(期間2013-1016)

 PCALiシステムは、「知の循環型社会における対話型博物館生涯学習システムの構築に関する基礎的研究」(科学研究費助成事業 基盤研究(S))で博物館の学習プログラムのデータベースとして開発され、2017年3月に終了した。ミュージアム間で学習プログラムの開発者が情報交換・交流によって効率的かつ高品質の開発を容易にすることと、一般市民が学習プログラムの目的を意識して利活用できるようにすることを目的としている。

 本システムには27施設の763プログラムが登録され、1,478名の利用者がいた。全体としては施設の配置は全国に広がっており、横断的な利用は必ずしも容易ではない。また、学習プログラムは期間限定である。一方、利用者の基本的なプロフィールデータは取得できている。研究参加施設の分布密度が高く登録利用者数も多い地域に限定して分析を行う。
 各施設の学習プログラム登録状況

■ UENO WELCOME PASSPORT(上野地区文化施設共通入場券)の利用履歴データ

 2015年に始まった上野地区文化施設共通入場券は、現在第4回目が進行中である。このうち、第1回、第2回において記録された利用データ(パスポート識別子、利用施設、利用日のレコード)を分析する。
 この2回では、利用回数(施設数)の傾向が大きく異なる。共通チケットで設定された対象利用館の数や期間が利用のされ方の差異が影響していると考えられる。また利用館の順番の分析結果についても報告予定である。

第1回 2015年3月14日(土)-5月31日(日)
対象3施設。1,000円(税込)。限定30,000部。
東京・上野には、博物館や美術館などさまざまな分野の文化施設が集積している。この地域の博物館を利用によってこの地域を市民により楽しんでいただくことを目的として、「東京国立博物館」「国立科学博物館」「国立西洋美術館」の3館が上野観光連盟と協力して実現した。

第2回 2016年1月2日(土)-5月31日(土)
対象9施設。2,000円(税込) 。限定10,000部。
上野「文化の杜」新構想実行委員会が発行。

■ 今後の展望

 今回の分析対象の2つは、研究が理想とするデータとしてはまだ不足がある。本研究で扱うデータは、プロフィール情報が確認できる利用者が長期間複数の施設利用の時間と形態の履歴データがひとつの理想である。

 ただし、UENO WELCOME PASSPORTは、第3回以降の利用履歴のデータを第1回、2回と比較することで新たな発見も期待できる。

第3回 2016年8月15日(月)-2017年1月31日(火)
対象9施設、2,000円(税込)、限定10,000部

第4回 2017年4月1日(土)-9月30日(土)
対象14施設。2,000円(税込)、3,000円(税込、特別展チケット付)3,000部限定。

また、現時点では、利用者のプロフィールデータが取得されていないが、事後アンケートの仕組みなどを付加することにより補完していくことを検討したい。

<参考>

2015 本間, 庄中, 松尾、「ミュージアム横断の学習プログラムデータベースへのアクセス数向上策 : 実践と検証」日本ミュージアム・マネージメント学会研究紀要 (19), 81-88, 2015-03

2012 本間 浩一、「共通チケットによる複数の博物館への関心の喚起について」、博物館学雑誌 38(1), 15-29, 2012-12

2010 本間, 西村、「博物館ブロガーの出現と記述対象となる博物館の種類の分析」、博物館学雑誌 36(1), 83-95, 2010-12

自分史フェスティバル in 前橋 を二日間開催しました

副理事長をつとめる一般社団法人自分史活用推進協議会が、2013年から毎年夏に開催している自分史のおまつり「自分史カフェ」の地域版を、4月1日(土)、2日(日)の二日間、群馬県前橋市で開催しました。

http://www.jibun-shi-festival.net/2016mb-top-01.html

全国キャラバン前橋ラウンド実行委員会の責任者として、企画・運営を行い、1日3つのセミナー/ワークショップと、「一枚の自分史」約100枚の展示を行いました。

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実践報告 (共著)

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日本ミュージアム・マネージメント学会

研究紀要 第21号 2017年3月 pp.37-44.

タイトル

「対話型博物館生涯学習システムPCALiの利用履歴に見る博物館職員・一般市民の博物館資源利用傾向に関する考察」

著者

原田(庄中)雅子 本間浩一  小川義和
(本間以外は、国立科学博物館所属)

主に、データの分析を担当しました。

和文要旨

 PCALi システムは、研究協力館の学習プログラムを中心とした博物館資源を公開し検索可能としたうえで、博物館学芸員や教育普及担当者(ユーザM)と全世代の一般市民(ユーザP)のシステム内の挙動を記録することができる。

 この機能を用いて、ユーザM とユーザP のログイン後のシステム上での挙動を調査した。ユーザM は他施設の学習プログラムを参照していることが観察された。例えば、自分の所属館の存在する都道府県以外の学習プログラムについても参照した形跡がみられた。また、ユーザP は特徴的な挙動を示す世代があることが判明した。学習プログラムは「感じる」「知る」「考える」「行動する」に分類されてデータベースに入力されているが、ユーザP は全体的に「感じる」に分類される学習プログラムを参照する傾向が高く、熟年期・高齢期層のみは「知る」に分類された学習プログラムを参照する傾向が高かった。

5年間の研究の最終報告書が届きました

科学研究助成事業/基盤研究S

「知の循環型社会における対話型博物館生涯学習システムの構築に関する基礎的研究」

5年間の成果が最終報告書にまとまりました。

(上の冊子。下の冊子は2年前の中間報告書。)

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1年5ミリ300グラムの堆積。

5年間のプロジェクトの青い最終報告書が届きました。厚さ30mm,1531gでした。2年前の薄青の中間報告書は18mm、998g。納得感の「見える化」に厚み重さが欠かせないのは物理制約に生きる人間の性でしょう。

研究協力者として末席で参加させてもらい、国内外百人ちかい博物館関係者から学びました。報告書の一部も執筆させてもらいました。年度末、新たなステージへの異動や転職連絡も含む挨拶メールが次々届きます。

ミュンヘン、プラハ、ミラノ、ニューヨーク、ワシントンDC、台北、台中。そして、会議や見学でうかがった旭川から福岡までの数十館。一般訪問者では入れないバックヤードも見学し、議論・対話を重ねてきました。

国立科学博物館の小川さんにお誘いいただき一般人として稀有な体験をさせてもらいました。引き続き、個人にとっての生涯の博物館体験の研究を個人的にすすめていきます。

小川義和(研究代表者). 2017. 『知の循環型社会における対話型博物館生涯学習システムの構築に関する基礎的研究. 課題番号 JP24220013. 平成24年~28年度 科学研究費補助金 基盤研究S 研究成果最終報告書』. 国立科学博物館, 東京.

報告書は、PDFでご覧いただけます。

群馬県前橋市で「自分史講座」の講師をしてきました。

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前橋市消費生活センターの依頼で、自分史活用アドバイザーとして自分史講座の講師をつとめました。

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会場は、子どもの頃に街の中心だった「前三百貨店」(三越が支援)の跡地に建てられた前橋テルサという施設です。私自身の「一枚の自分史」を紹介しながら数十人の参加者にご自身の思い出を文章にしていただきます。会場となったホテルの宴会場は20年ほど前の中学時代の同窓会以来でした。

講座の前に周辺のアーケード街を見て回りました。シャッター街の中に見つけたのは、高校時代に始めてサッカーのスパイクを買いにいったスポーツ用品店でした。

再活性のための出先機関などで新しい息吹を感じつつ、まんが「前橋の歴史」を発見。新幹線もとまる交通の要所・高崎ではなく前橋が県庁所在地になった経緯を初めて知りました。想いをもった先人がいて歴史が刻まれてきたのだと、自分の出身地で学びます。

Profile, Koichi Homma

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Degree

    Research activities

    I’m interested in the extension of the feature of the museum in the society.

    Research subject

    The investigation and the analysis of the action of the user who visits more than one museum especially.

    Business activities

    • Consulting to educational or medical organization

    Managing director, Directors Paradise Inc. (Japanese)

    analysis and the improvement of the business process
    design and the development of the information system

    • Consulting to company

    Executive consultant, Collabo PLan (Japanese)

    Social activities

    • The area of the individual history
    • The support of the contributory activities to the area of the art and science

    Profile in japanese